源氏物語は、満月の夜に重要な事件がよくおきますが、満月以外にも月の形が、時間を表す重要な役割をしています。 今日は二十夜。 更待月。 山の上から出るのは9時過ぎ。 久しぶりに澄んだ空。 南にオリオンが輝き、月が出ても星空くっきり。 こんな夜空になるとわ ...
カテゴリ: 月暦
松岡正剛を偲ぶ メタ視点からの月
松岡正剛が逝った。 私は、月をライフワークにしている立場上、松岡正剛の著作には何かとお世話になった。 ところが、私の身近な人の間では、松岡正剛の評価は真っ二つに分かれる。 初めて読んだとき友達に松岡正剛ってどう思う?と聞いたら、その友達はかなり ...
夏こそ天の川
夏こそ天の川を見たい! 数年前からそんな思いが強まるものの、子どもの頃に見たような頭上にドーンと横たわる天の川を見ることは、現代ではかなり難しいものです。 かつてはどこでも当たり前にみることができたものが、① 都会の明かりの届かない場所、② 湿度の低い日 ...
ボヨヨンの月
日本画のモチーフでよく出てくる、大好きなボヨヨンの月。 二十日月にあたる更待月は、夜10時から12時くらいの遅い時間に出るので、そのような時間に人目を忍んで出かけなければならない事情などを想起させる形。 山の中を運転してるときに見れたので、ボヨヨン度 ...
梅は咲いたか桜はまだか
梅は咲いたか桜はまだか と言われるこの季節。 毎年この時期だけは、新年度前の肉体労働が続く時期なので、のんびりと梅の花を鑑賞するような機会はなかなかつくれません。 それだけに、妻と日本画に描かれているようか枝ぶりの良い梅の木を見に行きたいもんだねと ...
月兎漕舟図 源長常筆(江戸時代)
ほんのわずかな傾きの違いですが、 ウサギか漕いでいるのは、欠けていくときの月。 二十七夜くらいの月です。 今日の月は満ちていく時の月です。 四日月 月齢2.7 上弦の月と下弦の月の違いを見分けられるようになると、このわずかな差も明確に意識で ...
小正月こそ新年の祝いの盛り上がるとき
旧暦では、元日よりも小正月の15日の方が様々な祝いごとを行っていました。しかも、前日の夜から始まる行事が多い。 現代では馴染めない感覚かもしれませんが、イスラム文化圏やアジアからすればこれは普通のことです。 その第一の理由は、一日の始まりが午前0時か ...
なぜか日本画のモチーフとして人気の二十三夜
待望の「本阿弥光悦の大宇宙」展 #東京国立博物館 をみに行くことが出来ました。 2時間しっかりと、博物館に入って出るまではたっぷり4時間かかりました。 光悦は、家業の刀のみたて、とぎ、ぬぐいだけでなく、絵画、書、陶芸、茶道、お能、さらには信仰なども含めてマルチ ...