地元にとっては大切な本でありながら、本格的な図書館がないばかりに地域で情報が共有されていないものは少なくありません。 郷土の歴史に関する本は当然ですが、月夜野地区としても、茂左衛門、高橋お伝、白子屋お駒などのテーマの本でこの地元がきちんと押さえておかな ...
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月まで三キロの場所
2022年にネット上で、妙にかっこいい3文字以上の地名ランキングが発表され、そこで #月夜野 が第一位に選ばれていました。 地元で誇りに思っていた地名が、そこまで他所からも評価されているのかと驚きの結果でした。 ところが、この月夜野が三文字以上にこだわらなけれ ...
アンデルセン『絵のない絵本』
タイトルに月の言葉が入っていない本は、たくさん見逃しています。 その代表例とも言えるのが、有名なこの本かもしれません。 このような海外名作は、翻訳によって印象がかなり違ってくるので、最初に出会った本で運命が変わってしまうほど。 出来ればそれぞれ ...
竹取物語は、 「結婚しない娘」の物語
かぐや姫、竹取物語というのは、「結婚しない娘」「結婚したがらない娘」の物語でもあります。(参照 中沢新一『狩猟と網み籠 対称性人類学2』)かぐや姫は、いろいろな男が言い寄ってきても、難題を吹っかけてみんな断ってしまいます。では良い条件がすべて整えばOKなの ...
大根と人参のお月見
冬になると空気が冴えわたるので、中秋の名月の季節に劣らずこの時期は月がとてもきれいに見えます。そんなときの話かどうかわかりませんが、旧新治村(みなかみ町)には、あんまり月がきれいなので、大根と人参がもっと近くで月がみたいと、月を見に山にのぼる話が伝えられ ...
「伝説」をどう評価する?
月夜野という土地の地名由来は、むかし源順(みなもとのしたごう)がこの地を訪れた時に、三峯山からのぼる月をみて「おお、よき月よのう」といって歌を詠んだことによるという「伝説」が定着しています。また「上毛かるた」でも知られる義民、茂左衛門 も、いくつかの古文 ...
いざよう月にさそはれて。日本酒の魅力を満喫する酒
1989年に制定された「清酒の製法品質表示基準」では、造り方によって次の9種類に分類されています。このうち、「一般酒(または普通酒)」以外の8種類を、まとめて「特定名称酒」と呼んでいます。・精米歩合70%以上:一般酒(または普通酒)・精米歩合70%以下、醸造アルコ ...
「おお、よき月よのう」の伝説はどのようにして生まれたのか?
地元では、月夜野の地名由来として、源順が東国巡業のおりにこの地をたずね、三峯山からのぼる月をみて、おお良き月よのう、とつぶやいて歌を詠んだことによるとの伝説が伝えられています。 しかし、源順がこの地を訪れた記録があるわけではありません。なぜこのような伝説 ...
わが身ひとつの秋にはあらねど
お月さんというのは、一人で見ているのはちょっと寂しい。かといってあまり大勢でも、なかなか気持ちを共有しにくいものです。月をテーマにした企画を提案する身でありながら、このあたりはちょっとやっかいなところです。そんな矛盾を名胡桃城址でのお月見企画では、少しで ...
朧月といえば
もしかしたら、春霞というと現代の人はスギ花粉の景色のことと思っているかもしれません。確かに大地の温度が上がることに起因する諸々の現象なのですが、古来、スギ花粉やPM2.5など話題になるずっと前から春霞や朧月は味わい深い日本の春景色を代表するものでした。そんな春 ...