「月夜のタヌキ」プロジェクト

物語のいでき始めのおや 〜月夜野アーカイブ〜

「物語のいでき始めのおや」とは、竹取物語のことを指した源氏物語のなかにあることばです。私たちは、「月(ツキ)」と「運」だけで勝負できるこのまち月夜野に、たくさんの物語を育てていきます。2016年、月夜野が日本百名月に登録されたことを機に、みなかみ〈月〉の会を結成しました。

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ホタルの短歌を検索してみると
以下のサイトにまとめられていました。
http://www.asahi-net.or.jp/~sg2h-ymst/yamatouta/saijiki/hotaru.html


はやり、筆頭に紹介されているのはこの歌

『後拾遺集』和泉式部
物思へば沢の蛍も我が身よりあくがれいづるたまかとぞみる


『続後撰集』藤原定家
芦の屋に蛍やまがふ海人やたく思ひもこひも夜はもえつつ

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 『玉葉集』 (題しらず) 喜撰法師
  木の間よりみゆるは谷の蛍かもいさりにあまの海へゆくかも   

『新古今集』 (題しらず) 在原業平
  はるる夜の星か川辺の蛍かも我がすむかたに海人のたく火か   

『古今集』 (詞書略) 紀友則
  夕されば蛍よりけにもゆれどもひかり見ねばや人のつれなき   

『後撰集』 (詞書略) 読人不知
  つつめどもかくれぬ物は夏虫の身よりあまれる思ひなりけり   

『後拾遺集』 (蛍をよみはべりける) 源重之
  音もせで思ひにもゆる蛍こそなく虫よりもあはれなりけれ  

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『源氏物語』 (「蛍」 玉鬘の歌)
  声はせで身をのみこがす蛍こそいふよりまさる思ひなるらめ   

『千載集』 (題しらず) 源俊頼
  あはれにもみさをにもゆる蛍かな声たてつべきこの世と思ふに   

『恋昔百首』 (蛍) 源国信
  つくりおける罪を蛍のこの世にて尽くす炎を見るぞ悲しき   

『千載集』 (詞書略) 藤原季通
  昔わがあつめしものを思ひ出でて見なれ顔にもくる蛍かな   

『忠度集』 (蛍) 平忠度
  身の程に思ひあまれるけしきにていづちともなく行く蛍かな   

『式子内親王集』 (夏) 
  ながむれば月はきえゆく庭の面にはつかに残る蛍ばかりぞ   



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『続古今集』 (詞書略) 藤原定家
  さゆり葉のしられぬ恋もあるものを身よりあまりて行く蛍かな   

『新古今集』 (百首歌たてまつりし時) 九条良経
  いさり火のむかしの光ほの見えてあしやの里にとぶ蛍かな   

『風雅集』 (宝治百首歌の中に水辺蛍) 藤原俊成女
  秋ちかし雲ゐまでとやゆく蛍沢べの水に影のみだるる   

『玉葉集』 (千五百番歌合に) 後鳥羽院宮内卿
  軒しろき月の光に山かげの闇をしたひて行く蛍かな   

『新葉集』 (水辺蛍をよませ給うける) 後村上院
  夏草のしげみが下のむもれ水ありとしらせて行く蛍かな   

『新葉集』 (五百番歌合に) 長慶院
  あつめては国の光と成りやせんわが窓てらす夜はの蛍は   

『挙白集』 (瀬田の渡へ蛍をみにまうでられし時) 木下長嘯子
  飛ぶほたる思ひにもえてここも又世をうぢ川の水のみなかみ   

『後水尾院御集』 (水辺蛍) 
  とぶ蛍水の下にもありけりとおのが思ひをなぐさみやせん   

『漫吟集』 (秋の歌とて) 契沖
  空の色は水よりすみて天の川ほたるながるる宵ぞ涼しき   

『賀茂翁集』 (晩夏) 賀茂真淵
  行く雲もほたるの影もかろげなり来む秋ちかき夕風のそら   

『土を眺めて』 (妻の生家) 窪田空穂
  螢来(こ)と見やる田の面(も)は星の居る遙けき空に続きたりけり
  其子等に捕へられむと母が魂(たま)螢と成りて夜を来たるらし   

『あらたま』 斎藤茂吉
  草づたふ朝の蛍よみじかかるわれのいのちを死なしむなゆめ   

『桜』 坪野哲久
  かすかなるいのちといはめゆきあひてわかれ消えたり蛍二つは

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蛍の夕べの期間、土日だけ蛍月亭に行灯を灯しています。

6時半ころに点灯に行ったらちょうどお月様が出ていて
田んぼに映りこんでいました。


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ちょうど初めて来たらしい方が蛍月亭で暗くなるのを待っていました。

このときとばかりに、行灯の明かりを灯しながら、
そのひとつにある芭蕉の田毎の月の句を紹介しました。

ところが、どうもお客さんは蛍の方に興味の中心があるようで、
芭蕉の句や田んぼに映っている月には、いまひとつ興味をもってもらえませんでした。


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でも、行列になるホタル祭りの時よりも、
ちょうど今ごろの方がゆっくりホタルを鑑賞でき、
素敵な時間が過ごせることと思います。

どうぞゆっくりと楽しんでいってくださいね。



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