ほんのわずかな傾きの違いですが、 ウサギか漕いでいるのは、欠けていくときの月。 二十七夜くらいの月です。 今日の月は満ちていく時の月です。 四日月 月齢2.7 上弦の月と下弦の月の違いを見分けられるようになると、このわずかな差も明確に意識で ...
カテゴリ: 月夜の暮らし
なぜか日本画のモチーフとして人気の二十三夜
待望の「本阿弥光悦の大宇宙」展 #東京国立博物館 をみに行くことが出来ました。 2時間しっかりと、博物館に入って出るまではたっぷり4時間かかりました。 光悦は、家業の刀のみたて、とぎ、ぬぐいだけでなく、絵画、書、陶芸、茶道、お能、さらには信仰なども含めてマルチ ...
大いなる夜
たとえ虫のような小さな存在であっても、それが近くにあれば大きく見えます。 それが遠くなればなるほど小さく見えるようになり、また、鮮明さも薄れ霞んできます。 ところが、こらは大気のある狭い地上世界だけの常識。 一歩、地球大気圏の外を見れば、何万光年 ...
本当の夜を探して
「夜空を眺めている人が、心を奪われ、悠久を感じ、美しいと口に出すには、一度に450個の星が見えている必要がある。この数は適当に挙げたわけじゃない。夜空が三等級の光より薄暗くなったときに見える星の数なんだ。だから、都会で十数個の星が見えたくらいでは、誰も興味を ...
水に浸かった木を拾い上げて焚き火をする話
強烈な印象を残している話があります。藤原の山奥で、沢を流れる水の中から拾った木で火を焚きつける技術のことです。イメージ画像です。文中の方法の画像ではありません。あまりにも思いがけないことで、濡れた木で火を起こす記憶のイメージだけが頭に焼き付いてしまって、 ...
園芸品種にまさる野の花
萩が咲き始めた。 野の花ばかりでなく、園芸品種の花が身の回りに豊富に出回りだしたのは、おそらく江戸時代あたりからでしょう。 人の努力によって楽しみのバリエーションが増えることは素晴らしいことですが、古歌をひくまでもなく、暮らしと自然との一体感 ...
必ず訪れる「死」をどう受け入れるか
人は誰でも間違いなく死にます。 新型コロナへの社会の対応の仕方は、死の迎え方というものを、私たちに問いかけた大切なものがあると思っています。 ところが現代医療は、当然のことながら死は限りなく遠ざけることこそを使命としています。 避けることの出来ない死を ...
「ツキ」は、神と人と心の依代ということのスケッチ
例年だと年末は、大抵ワーグナーを聴くことが多い。第九ではなく、ワーグナー。FMで流れるバイロイト音楽祭を楽しみにしていることもありますが、それ以上にもっぱら「ニーベルングの指環」と決まっている。ところが昨年末は、それが出来ませんでした。諸々の事情でそうなっ ...