「月夜のタヌキ」プロジェクト

物語のいでき始めのおや 〜月夜野アーカイブ〜

「物語のいでき始めのおや」とは、竹取物語のことを指した源氏物語のなかにあることばです。私たちは、「月(ツキ)」と「運」だけで勝負できるこのまち月夜野に、たくさんの物語を育てていきます。2016年、月夜野が日本百名月に登録されたことを機に、みなかみ〈月〉の会を結成しました。

カテゴリ: こころの月百景

茂左衛門地蔵尊、初詣期間のうち2日の夜まての間、月夜野橋に行灯を飾ってます。

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冬の強風対策で、光源をロウソクからLEDランタンに変えたら、白色系の明かりになってしまった分、
今度は行灯らしさがちょっとなくなってしまいました。

でも行燈の月の歌などの文字は、明かりがついても読みやすくなりました。

少しでも読んでくれる人がいたら嬉しい。

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明かりを今度、オレンジ色マジックで塗ってみようか。

まだまだ試行錯誤がつづきます。

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設置を終えたら、ちょうど西の空に三日月が沈むところでした。

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 みなさま、どうぞ良いお年をお迎えください。

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詩 工藤直子  絵 佐野洋子 『新編あいたくて』 新潮文庫 

オオキクナッタラ満月ニナル!

工藤直子の「やまぶどうの夢」という詩に出てくる表現です。

作品の一部分のみを切り取ってしまうのは、作者には大変失礼なことですが、
私たちの地域にとってとても大事な表現なので、引用させていただきました。 



月夜野のお月見ガイドリーフの裏面タイトルでも使わせていただいてます。

お月見ガイド ワイド 印刷用




月夜野のリンゴ「ぐんま名月」などが、ほかの場所のリンゴとくらべて
どうしてこんなに美味しいのか?


月夜野のリンゴは、こう言って育つからです。

「ぼく、大きくなったら満月になる!」


原作の表現を、勝手にいじるわけにはいかないので、

残念ながら冒頭の「ぼく」は省略させていただきました。





月夜野に暮らす人たちは、みんなまん丸の満月になることを目指しています。



「月夜のこころ百景」に加えたい絶妙の唄を見つけました。





秋は嬉しや 二人転んで月見の窓

色々話しを菊の花

鹿とわからぬ主が胸

チョイと私は気を紅葉(もみじ)
 

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素晴らしい唄です。

「四季の唄」または「ヒヤヒヤ節」とも呼ばれる明治時代の座敷唄。

冒頭の唄は四季のうち三番目の秋。

「月夜のこころ百景」には入っていませんが、行燈には加えました。

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この秋の三番がひと際秀逸ですが、一番から全詩を以下転記します。 



春は嬉しや 二人転んで花見の酒
庭の桜に朧月
それを邪魔する雨風が
チョイと散らして又咲かす

夏は嬉しや 二人転んで涼みの船
風がりんきで簾垂捲く
恋の瀬川に竿立たず
チョイと浮名が流れ行く 

秋は嬉しや 二人転んで月見の窓
色々話しを菊の花
鹿とわからぬ主が胸
チョイと私は気を紅葉(もみじ) 

冬は嬉しや 二人転んで雪見の酒
障子明くれば銀世界
話しが積もれば雪もつむ
チョイと解けます炬燵中

春の花見は 小室嵐山祗園の桜
夏は疎水の涼み船
秋の紅葉は永観堂
冬は丸山雪見酒


『近代はやり唄集』岩波文庫より


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今年は9月からずっと曇り続きの天気だったので、
紅葉の色づきがおそらく悪いのではないかと思い、

ずっと私は気を紅葉(もみじ)





 

もうかれこれ2週間くらい、ほとんど月の見れない日が続いています。

今思えば、仲秋の名月「指月会」でほんの一瞬だけでもみることが出来たことが、
あらためてありがたみを増して感じられます。

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もう月末も近づき、このまま新月になってしまいそうです。


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27日、28日と、つかの間の空が見えましたが、月が見れたのもほんの一瞬。



でも、美しい月を見るばかりでなく、
月を待つとき、
雲や山に隠れる月、
新月の深い闇など、
姿を見ることのできない月も、たくさんの歌に詠まれています。

そんな月の見えないときでも一際、寂しさを晴らしてくれる歌。




わが背子とふたりし居らば山高み 里には月は照らずともよし

                       高岡河内連 巻6 雑歌1039 






他に、姿の見えぬ人(月)との絶妙の会話例としては源氏物語の中に以下のやり取りがあります。

 源氏は、見えぬ相手の手を几帳越しにつかまえて

  梓弓(あずさゆみ)いるさの山にまどふかな ほの見し月の影や見ゆると
  
   いつぞやほのかに見えた有明月の光がもう一度見えるかと、月の入るあのいるさの山ならぬ、この戸口で尋ねあぐんでいます


     (朧月夜の返歌)心いる方ならませば弓張の月なき空に迷はましやは

         お気に入りのところだったら、弓張の月のない、途方もない闇の空にもお迷いになるはずはないでしょうに、
         やっぱり熱情がおありにならないからでしょうよ

                           紫式部  源氏物語 花宴

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山あれば山を観る

雨の日は雨を聴く

春夏秋冬

あしたもよろし

ゆふべもよろし


       山頭火





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秋は楽しいことがいっぱい。

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渋川の元高校教師、N先生に教えてもらった河原篤子の歌集。

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N先生には「月夜のこころ百景」
http://tsukiyono.blog.jp/archives/1060128701.htmlで選ぶ短歌でもいろいろアドバイスを頂いています。

いつもの立ち話の流れで今年の春に京都へ行った時、一緒に行った妻が河野裕子の本『京都うた紀行』
https://www.amazon.co.jp/京都うた紀行%E3%80%80歌人夫婦、最後の旅-文春文庫-河野裕子-ebook/dp/B01BF313MO/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1474115479&sr=8-1&keywords=河野裕子%E3%80%80京都
がとても旅の良い参考になったと喜んでいたことなど話していたら、河野裕子のつながりで河原篤子という歌人が『月夜野郵便局発』という歌集を出していることを教えてくれました。



歌集タイトルが『月夜野郵便局発』となっていますが、1冊全部が月夜野に関わっているわけではありません。

また河原さんは名古屋生まれの京都育ちの方で群馬や月夜野に格別の縁があるというわけでもありません。

月夜野という地名の響きに強く惹かれて創作を刺激されつくられ、それをタイトルにしたということです。





毛の国はたぬきも来たり織姫に文出すらむよ月夜野郵便局発





言われてみれば、手紙を出す月夜野郵便局というだけでも、宮沢賢治の童話が生まれそうな響きです。



早速、「月夜のまちライブラリー」
http://www.tsukiyono100.com/about-1-cmbe
の1冊に加えさせていただきました。 

月夜野橋の歩道に行灯を飾らせていただく許可がおりました。

これから、仲秋の名月や春、秋の茂左衛門の縁日などに飾らせていただく計画です。

今回は、15日(水)の仲秋の名月から17日(土)の満月の日まで展示します。

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手すりへの固定方法は、いろいろ検討を重ねましたが、紐の縛り付けだけだと次第に緩む可能性があるので、リピートタイを使用して結びではなく締め込む方法をとってみました。
作業をしてくれたまちづくり協議会の皆さんも、要領をつかむまでは結構苦戦しました。
でも、この方法であれば外すとき、ロックを解除するだけになるので、次回からは楽になります。

1日目は、LEDロウソクを使用しましたが、橋の照明があるので、やや光量不足を感じます。

ただ明るさばかりを求める現代の照明に対しては、このくらいの仄かな明かりの魅力を見せたいところですが、ロケーションに応じて明るさもそれに相応しいものにしないと、演出の効果が出ません。

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2日目は、LEDではないロウソクに変えてみました。

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橋の上であるため風が吹くとすぐに消えてしまう心配もありますが、カップ型のロウソクなので、ある程度の風は耐えられるかと思います。

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橋を通過する車が、信号待ちの間、だいぶ皆さん注目してくれました。 

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50台のボリュームが見れる良いアングルの写真は、なかなか撮れませんでした。



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こうした場所の場合は、やはり傘(屋根)をつけた方がずっと見た目がよく、多少の雨でも心配も無くなるので、今後、傘部分の追加製作をします。


出来れば、手すりと柱の部分だけでも木を巻くような加工の許可も得られれば、ずっと風情も増すかと思いますが、実績を少しずつ重ねて粘り強く交渉していかないとなかなか難しいかもしれません。

まだまだ改良を重ねる必要がありますが、とりあえず小さな一歩を踏み出すことができました。

飾ることができたのは50台ほどなので、「月夜のこころ百景」の百選のうち半分ほどの歌や俳句ですが、一つひとつにとても魅力あふれる物語があるので、少しでもそれに気付き歩みを止めて見てくれる人が出ると嬉しいです。

橋を歩きながら、月の名歌・名句をゆっくり読んで楽しみ 、利根川の景色を楽しめるようになれたらと思います。



いま月夜野橋を景観に配慮した色に塗装をしてくださいなどとお願いしても、なかなか相手にはしてもらえませんが、このような積み重ねで少しずつ世論を育てて、何十年後かの月夜野橋の耐用年数の切れる頃には、京都嵐山の渡月橋のような橋の改修を実現したいものです。 

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現在の月夜野橋は、1957年(昭和32年) 宮地鉄工所製 
下路 平行弦ワーレントラス 1連

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村雲すこし有るもよし、無きもよし、(樋口一葉)

「月夜のこころ百景 66番」

樋口一葉「月の夜」という短編からの一節で、この後に
「みがき立てたるやうの月のかげに尺八の音聞こえたる、」  と続きます。

そのうちに地元では、「月夜のこころ百景」の番号だけでも、
話が通じるようになりたいものです。 

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前橋からの帰りに赤城山からのぼる月が、突然、正面に大きく見えました。

やがて月は、車が走る場所によって、雲に隠れたり、見えたり。

今日の前橋の月ばかりは、残念ながら月夜野から見る月よりも、
2cmほど、大きかった。

久しぶりにしっかりとした新盆に行ってきました。

百八灯も、全行程ではありませんが、きちんとたててきました。


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広い家ならでこそ可能なことですが、どんどん行事が簡略化していく組内でも、たまにはこうした家があってくれるとありがたいものです。

それぞれの置き方、飾り方などで会話がはずむのも良いものです。

今では葬儀のときに、この新盆の準備まで業者が段取りしてくれることもあるそうですが、たとえ業者まかせにする場合でも、こうしたことを知っておいて損はありません。



家ぢゅうに草の匂ひや盆の月     長谷川櫂



組立キットの盆だなも楽そうですが、
子どもの記憶にこんな草の匂いをたまには残してやりたいものです。 


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