「月夜のタヌキ」プロジェクト

物語のいでき始めのおや 〜月夜野アーカイブ〜

「物語のいでき始めのおや」とは、源氏物語のなかにでてくる竹取物語のことを指したことばです。わたしたちは、「月(ツキ)」と「運」だけで勝負できるまち月夜野から、たくさんの物語の生まれるこの地の風土を発見し、また育てていくことを目指しています。 (「みなかみ〈月〉の会」と「月夜のタヌキ会議」による共同ブログです)

カテゴリ: 月夜野百景

もしかしたら、春霞というと現代の人はスギ花粉の景色のことと思っているかもしれません。

確かに大地の温度が上がることに起因する諸々の現象なのですが、古来、スギ花粉やPM2.5など話題になるずっと前から春霞や朧月は味わい深い日本の春景色を代表するものでした。

そんな春の日の今日、仕事帰りに東の空を見たら絵に描いたような朧月が見えました。 


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毎度、写真の技術がなく、山にかかる美しい朧月を見たままに写し取ることはできませんでした。



朧月というと、まず源氏物語の花宴に出てくる魅惑的な女性「朧月」が思い出されます。



光源氏は、ふと出会った朧月のことが忘れられず、その姿を探し求めます。




          照りもせず曇りもはてぬ春の夜の
       
              朧月夜に似るものぞなき 




なかなか姿が見れない、素性もつかめない

やがて朧月に再会する機会が訪れますが、 なかなか出会えないことを愚痴る光源氏を

朧月は男の軟弱さとしてズバッと斬り込みます。

真剣に私のことを思うなら、どこにいようが私を見つけ出してこそその気があると言えるのでしょう。

それができないのなら、私に気はないと言っているのと同じよ。

そう言われてしまえば、男は返す言葉がありません。




わずかなやりとりですが、この朧月の女性としての魅力が文字の力だけで強く伝わってきます。 

紫式部が、こんな表現を残してくれただけで、春に月を見上げる新たな楽しみをこれまでどれだけ多くの人に与えてくれたことでしょう。 




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世界に類を見ない古典文学の傑作「源氏物語」は、
与謝野晶子訳、谷崎潤一郎訳、田辺聖子訳、瀬戸内寂聴訳や
今泉忠義訳など多くの作家や研究者が挑戦していますが、
手っ取り早くスラスラ読むには、林望訳が好評です。 
現在改訂祥伝社文庫版刊行中。


春の七草

ごぎょう はこべら すずしろ すずな せり なずな ほとけのざ

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左端にごぎょうをわけ、すずしろ(ダイコン)、すずな(カブ)とおきましたが、
せり、はこべら、なずな、ほとけのざは、これでは区別つきませんね。


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七草粥


正月から2018年最大の満月!

だそうですが、新年早々、今年最大の満月

残念ながら、群馬県北部の空は雲に覆われています。

午後6時半頃、三峰山の上に姿は現しましたが、こんな感じです。

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それでも昨日は太田市まで足を伸ばした帰りに、伊勢崎、前橋を通過するあたりで見事な月を見ることができました。

どこかで車を止めて撮影しようと思いましたが、渋川に来て止めた頃には、もう北部の雲にかかってしまいました。

とりあえず、信号停車時に車内からスマホで急いで撮った写真がかろうじてあります。

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以前、ブログに月夜野から見る月が、なぜ大きく見えるのかということ「月夜野で見る月は、なぜ大きい」を書いたことがありますが、その時の記事のベースは、月が大きく見えることの多くは目の錯覚である旨で書きました。でもこのスーパームーンに限っては、実際に月と地球の距離が短くなっている時のことなので、まぎれもなく大きな月が見える現象です。
その辺の錯覚の場合と実測値の問題も、いつかこのブログにまとめなければなりません。




そんなわけで、今日はちょっと不完全燃焼でしたが、わが家には、年末に田村貞重さんにいただいた最高の玉子を入れた月見そばがあります。

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味では、決してスーパームーンに負けてません。



余談ですが、世間では玉子抜きのそばのことを(「た」ぬきそば)と言いますが、月夜野では玉子の入った月見そばのことを「月夜のたぬきそば」というのだと聞き、実際にそうしたそばが売られていることもどこかに書いた気がしますが、いま検索してみても見つかりませんでした。 

またの宿題ということにさせていただきます。 

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月齢 27.6
晦日前のもっとも細く鋭い月

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太陽にもっとも近い位置にあるため、朝夕でないとなかなか見れません。

逆に地球を挟んで太陽にもっとも遠い位置にあるのが満月。 

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