西行法師(3)「御裳濯河歌合」ほか歌出典201朝日にや結ぶ氷の苦は溶けむ 六の輪を聞くあか月の空聞書集 224202軍(いくさ)を照らす弓張の月聞書集 228203さぞな君心の月を磨くには かつがつ四方に雪ぞ敷きける聞書集 234204月は都花のにほひは越の山と思ふよ雁 ...
2016年04月
西行の月 その2 「山家集」「聞書集」より100首
西行の月の歌、多いとは思いながらも、これほどとは想像つきませんでした。また、その世界、密度の濃さに加え分かりやすさも破格。200首まで拾い出してまだ道半ば。空海や良寛に匹敵する、とてつもない水脈にぶつかってしまいました。101あらし越す峰の木の間を分来つつ 谷 ...
西行の月 その1 (山家集 上・中より100首)
1花散らで 月は曇らぬよなりせば ものを思わぬ わが身ならまし山家集 上 春 722願はくは花のしたにて春死なむ その如月の望月のころ山家集 上 春 773雲にまがふ花の下にてながむれば 朧(おぼろ)に月は見ゆるなりける山家集 上 春 904雪と見えて風に桜の ...
月暦 弥生 十一日(2016/4/17)北の窓の外が異様に明るかったので・・・
深夜1時半ころ、もう寝ようと思って2階へ行ったら、北側の窓が異様に明るく輝いていました。はたして街路灯がこんな方にあったかと窓を開けて確認してみたら・・・・お月さんの明かりでした。しばらくは花の上なる月夜かな 芭蕉(写真は夜ではありませんが) ...
月暦 弥生 八日(2016/4/8)上弦
矢瀬親水公園。後ろは見城山。東京や高崎、前橋など、都会の桜はもう散りましたが、ここ月夜野は今が盛りです。世の中にたえて桜のなかりせば春の心はのどけからまし と言いますが、これから見られる利根地方の桜は、素敵な一本桜が 多く、提灯の下での宴会花見などはあまり ...
月夜野の春は大忙し 六日月(2016/4/12)
梅の花がようやく咲き始めて桜の開花のたよりが聞こえ始めたかと思うと、この月夜野では梅に、桜に、桃に春の花が一斉に咲き出します。山の雪もだいぶ融けたかと思いきや、まだ谷川岳には、時々雪が降ります。京都左京区にある吉田神社のある吉田山を歌った三高寮歌を梅原猛 ...
芭蕉の月の句 〜こころの月百景〜
1月花の愚に針たてん寒の入2月待や梅かたげ行小山ぶし3春もややけしきととのふ月と梅4猫の恋やむとき閨の朧月5しばらくは花の上なる月夜かな6風月の財も離よ深見草7五月雨に御物遠や月の顔8夏の月ごゆより出て赤坂や9月はあれど留主のやう也須磨の夏10月見ても物た ...
「かかる白雲」の季節
おしなべて花の盛りになりにけり 山の端ごとにかかる白雲 (西行 山家集 春64)花を雲に見立てた伝統的表現です。あんな山の上にも、とところどころにこの季節にだけ、桜の木が特別な名所でもなく、たくさんあることがわかりま ...
道元の月の歌 〜四つの「月夜野百景しおり」〜
「月夜野百景」のホームページ紹介用の枝折をかねてから作ろうと思っていましたが、このたびようやく道元の歌から月にかかわる歌4首を選んで作成しました。下の横向きにおいた枝折は裏面です。 春は花夏ほととぎす秋は月 冬雪さえてすずしかりけ ...