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物思へば沢の蛍も我が身より

   あくがれいづる魂かとぞみる

          和泉式部

           月夜のこころ百景 93番




この歌の行燈は、古城沢と沢入沢を登りつめた合流地点にあります。


月夜野の広大なホタル観賞エリアも
沢の上の方から耕作放棄地が広がっていますが、
水の流れのある古城沢上流部では、
少しずつ天然のホタルの発生数も増えてきました。

ただ、水の流れのある耕作放棄地は
イノシシの格好の棲家にもなります。


全国どこをみても、観光資源となっている
棚田やホタルの里のすぐ隣りには、
膨大な耕作放棄地が広がり続けています。

今、かろうじてそうした環境を守ってくれているのは、
利益を度外視した高齢者の心意気による作業に依存しています。

自然環境が、農業・林業を通じて守られるのか
ボランティアや行政補助によってしか支えられないのか
とても際どい攻防が続いています。

このような里の景観は、
決して利益効率を上げるだけの産業化された農林業では
維持することができないからです。

東京、神奈川、埼玉などから来られた人たちに
ホタルの案内をしていると、
つい、呑気に観光資源として守るなどとは言っていられない
深刻な実情の話しになってしまいます。






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#月夜野ホタルの里