日本では、西暦の1月1日に新年を祝うことに誰もが疑いませんが、
西暦の1月1日が年の始まりであるということが暦で決まっているといっても、
それに天文学的な意味はほとんどありません。


天文学や何らかの合理性を求めるならば、むしろ新年は、
 
 ① 冬至を起点に一年が始まる
    夜がもっとも長い日、日照時間がもっとも短い日から。
    陰陽の構造からは陰の極まる日で、ここを起点に陽に転ずる。

 ② 旧暦の1月1日から
    月暦で睦月にあたる朔(新月)の日

 ③ 立春の日から 
    二十四節気でいう立春は、天文学的には太陽が黄経315度の点を通過するとき。

などを基準に考えるのが自然です。
 
西暦の1月1日や4月1日から始まる新年度などが年の始まりと考えるのは、1年が365日であるという太陽の周りをまわる地球の公転暦から数学的に割り算で決められた考えにすぎず、1月1日が起点とされることに天文学的な意味は全くありません。

なぜ、このような暦が国際標準かのようになってしまったのでしょうか。 


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国際標準かのような太陽暦と書きましたが、世界の人口の中では、
日本が明治時代に捨ててしまった陰暦(月暦)を使用している民族は、
必ずしも少数派ではありません。


そのことがインバウンド人口が増えるにしたがって、
アジアからの観光客が旧暦の休みの集中して訪れることで
再認識させられます。


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これアジアの国々、さらには中東の国々も、
旧暦(月暦)が生活歴として使われています。


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中牧弘 『世界をよみとく「暦」の不思議』イースト新書

ただデジタル時計で過ぎ去るだけの時間ではなく、
月や太陽の周期、生命のリズムに依拠した暦は、
確かに単純には割り切れない複雑さがあります。

でもそれこそが生命のリズムなのだということを大切にしたいものです。


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志賀勝 著 「月冊子第一集 月暦利用の秘訣」月と太陽の暦制作室


このかけがえのないひと時の意味を知るためにも、
月暦を手元に置いた暮らしをおすすめします。


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「月と季節の暦」月と太陽の暦制作室
定価 本体2,000円+税


月が欠けていき、まったく見えなくなった新月の日が
新年の節目になるというのは、ちょっとわかりにくいのではと思いますが、
実際には、新月というのは、
太陽と月の位置が重なるということです。

冬至の冬から春に向かうときに、二つのエネルギーが 重なるときでもあるので、
まさに新年にふさわしい暦の日になるわけです。
 


みなさま

あけまして
おめでとうございます。




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