お月さまはほとんど見ることができませんでした。
こんな日に暗闇の名胡桃城址へ来てくれる人などいないものと思い、
明日の片付け作業の準備でもしていようかと思っていたのですが、
なんと今日も何組かの方が来てくださいました。
雲の切れ間のなく、ほぼ見れないことが確実だったので、
わざわざ来てくださった方には本当に申し訳ないと思いましたが、
こんな日にこそ、「無月」のことをお話ししようと思いました。
昔から人々は月が見れないこのような日であっても
それを「無月」として人々はいろいろと楽しんでいます。
この「無月」には、3つの意味の使われ方があります。
その第一は、文字どおり月がないことで、新月などの日に
天文的に月が見えないときのことです。
第二は、実際には月があっても、雲がかかったり
雨の日であったり月を地上で見ることができない日のことです。
そして第三の「無月」は、天文学上、月が出ているかどうかではなく、
それを見る私たちの側が、
月を見ようとしなかったり、出ていてもそれが目に入らなかったり、
こちらの身体的制約があって見えなかったりする場合の「無月」です。
今日、沼田から来られたご夫婦は、とても熱心に月への興味を持たれていたので、
ようやくこの話題をお話しすることができました。
月は、日々、満ちたり欠けたり
雲に隠れたり現れたり、常に姿を変えますが、
月そのものの実体は、いつでもまん丸であることに変わりはありません。
それが三日月に見えたり、半月や満月に見えたりするのは、
こちらの側の太陽との位置関係、立ち位置によって変わることで、
月そのものの実体は、いついかなる時でも「まん丸」です。
得てして、月が欠けたり見えなかったりする事が
相手の変化として見えるものですが、
相手に文句を言う前に、自分の側の立ち位置がそう見せているのであり、
自ら立ち位置を変えれば、月(相手)の姿は、
いつでもまん丸である事に気付けるのです。
たとえ相手が厚い雲に覆われていても、
月そのものの実体は、今も満月です。
そんなお話しを熱心なご夫婦とじっくり色々お話しする事が出来て、
まさにこの企画を通じて実現したかったものが、
理想の形で実ったような気もします。
その時々で一見、姿、かたちが変わって見える相手であっても、
こちら側の立ち位置や時こそが常に特殊な条件下にあることに気づけば、
相手の側は常にまん丸であること
これからも忘れずにいたいものです。
今回の企画は、とても大勢のボランティア参加の皆さんと
関係機関の協力、資材の提供を得て実現することができただけでなく、
伝えたいメッセージを届けるには、このようなスタイルでこそ、
確実に伝えられるのだと確信することができました。
やっぱり、この町は
ツキと運だけで十分勝負していける。感謝。
こんな日に暗闇の名胡桃城址へ来てくれる人などいないものと思い、
明日の片付け作業の準備でもしていようかと思っていたのですが、
なんと今日も何組かの方が来てくださいました。
雲の切れ間のなく、ほぼ見れないことが確実だったので、
わざわざ来てくださった方には本当に申し訳ないと思いましたが、
こんな日にこそ、「無月」のことをお話ししようと思いました。
昔から人々は月が見れないこのような日であっても
それを「無月」として人々はいろいろと楽しんでいます。
この「無月」には、3つの意味の使われ方があります。
その第一は、文字どおり月がないことで、新月などの日に
天文的に月が見えないときのことです。
第二は、実際には月があっても、雲がかかったり
雨の日であったり月を地上で見ることができない日のことです。
そして第三の「無月」は、天文学上、月が出ているかどうかではなく、
それを見る私たちの側が、
月を見ようとしなかったり、出ていてもそれが目に入らなかったり、
こちらの身体的制約があって見えなかったりする場合の「無月」です。
今日、沼田から来られたご夫婦は、とても熱心に月への興味を持たれていたので、
ようやくこの話題をお話しすることができました。
月は、日々、満ちたり欠けたり
雲に隠れたり現れたり、常に姿を変えますが、
月そのものの実体は、いつでもまん丸であることに変わりはありません。
それが三日月に見えたり、半月や満月に見えたりするのは、
こちらの側の太陽との位置関係、立ち位置によって変わることで、
月そのものの実体は、いついかなる時でも「まん丸」です。
得てして、月が欠けたり見えなかったりする事が
相手の変化として見えるものですが、
相手に文句を言う前に、自分の側の立ち位置がそう見せているのであり、
自ら立ち位置を変えれば、月(相手)の姿は、
いつでもまん丸である事に気付けるのです。
たとえ相手が厚い雲に覆われていても、
月そのものの実体は、今も満月です。
そんなお話しを熱心なご夫婦とじっくり色々お話しする事が出来て、
まさにこの企画を通じて実現したかったものが、
理想の形で実ったような気もします。
その時々で一見、姿、かたちが変わって見える相手であっても、
こちら側の立ち位置や時こそが常に特殊な条件下にあることに気づけば、
相手の側は常にまん丸であること
これからも忘れずにいたいものです。
今回の企画は、とても大勢のボランティア参加の皆さんと
関係機関の協力、資材の提供を得て実現することができただけでなく、
伝えたいメッセージを届けるには、このようなスタイルでこそ、
確実に伝えられるのだと確信することができました。
やっぱり、この町は
ツキと運だけで十分勝負していける。感謝。
コメント
コメント一覧 (2)
名胡桃城址は、いろいろな団体や機関が管理に関わっている関係で、こうした企画は難しいと思われていましたが、おかげさまでようやく小さな突破口を開くことができました。
この場所は月見に最適なだけでなく、秋のホタルがいたり、みなかみ町の難点である4本の送電線が視界に入らないことなど、とても貴重な場所なので、これから単なる史跡としてだけではなく活かす方向を模索できたらと思ってます。