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月草(ツユクサ)が文字通り朝露に濡れていました。

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月草に 衣ぞ染むる 君がため 斑の衣(まだらのごろも)(す)らむと思ひて

                   
作者不詳 巻7‐1255


月草に 衣色どり 摺らめども うつろふ色と 言ふが苦しさ

                   
作者不詳 巻7‐1339 





「月草に衣ぞ染むる」といいますが、
名前は思い出せませんが、ツユクサの花のもっと大きい植物があります。

その大きな花から青色を搾り取り、それを何度も和紙にしみ込ませて、
友禅染などの下絵書きに使うそうです。

水に簡単に溶けることから、下絵は完全に消え去るというわけです。


ツユクサの露は、写真のように草に露がかかる姿かとも思いますが、
この青色を取り出す行程をみると、
花そのものにいかに多くの水分が含まれているかがわかります。





おなじくは我が身も露と消えななむ消えなばつらき言の葉も見じ
              (新古1343)

どこから見ても、はかなさがつきまといます。

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翌日の妻の家から

朝(あした)咲き 夕(ゆふへ)は消ぬる 月草の 消ぬべき恋も 我はするかも

                   
作者不詳 巻10 2291 

月草の 仮れる命に ある人を いかに知りてか 後も逢はむと言ふ

                   作者不詳 巻11 2756

うちひさす 宮にはあれど 月草の うつろふ心 我が思はなくに

                   作者不詳 巻12 3058

百に千に 人は言ふとも 月草の うつろふ心 我れ持ためやも


                   作者不詳 巻12 3059