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今年は、雪が降らないまま春になってしまうのかと心配していたら、
数日前から一気に雪が積もりました。

大打撃を受けていたスキー場も、ほっとしたところでしょうが、
これまでの損失を取り戻せるわけではありません。

さらに週末は数十年に一度の記録的な寒波が近づいているようです。
特徴的なのは、北海道の稚内から九州の福岡が同じレベルの寒気につつまれること。

寒空を極めた満月をみることになりそうですね。


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1月5日頃から立春の前日にあたる節分までが「寒」の時節というようです。

1年で最も寒いこの時期の水は腐りにくく、いるまでもやわらかいといわれ、
昔から酒や醤油の寒仕込みに使われてきました。
和紙なども、寒の水で漉くと張りのあるよい紙ができるとされています。

私がむかし住んでいたことのある南魚沼市あたりでは、越後上布を
この雪の上にさらすことで白さを増す。

鈴木牧之の『北越雪譜』のなかに、
「雪中に糸となし、雪中に織り、雪水にそそぎ、雪上に晒す。
雪ありて縮あり、されば越後縮は雪と人と気力相半ばして、名産の名あり。
魚沼郡の雪は縮の親といふべし。」
とある。

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雪晒しは、絹織物には出来ず、麻織物ならではの作業です。

残念ながら、私がそこに暮していた頃は、そうした風景を見ることはできませんでした。

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幸い今年は、原油価格の下落が続き、灯油代は昨年の半額くらいにまで下がっています。

でも、−5度を下回るようだと、ストーブ一台ではなかなか部屋も暖まりません。

こういう時こそ、芯から暖まる薪の火が欲しいですね。