「月夜のタヌキ」プロジェクト

物語のいでき始めのおや 〜月夜野アーカイブ〜

「物語のいでき始めのおや」とは、竹取物語のことを指した源氏物語のなかにあることばです。私たちは、「月(ツキ)」と「運」だけで勝負できるこのまち月夜野に、たくさんの物語を育てていきます。2016年、月夜野が日本百名月に登録されたことを機に、みなかみ〈月〉の会を結成しました。





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行燈を月の夜にせんほとゝきす

                 嵐雪



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幸田露伴『評釈芭蕉七部集』の中の「炭俵」よりの句です。

露伴の評釈は以下のように続いてます。

後には室内に置ける燈を行燈といふやうになりたれども、
此頃は猶字のごとく提げて歩くものをしか言へるにて、
行燈の暗き夜なるより、
古く月に縁有るほとゝぎすのことを云出して、
一句の趣向を立てたるなり。



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「月夜野百八燈」のデザインコンセプトに間違いはなかった。

「月夜野百景」
http://www.tsukiyono100.com/moon

月夜野百八燈 タテ 改訂


30年くらい前に出会い、
20年くらい前にようやく古書で購入し、
ずっと棚の肥やしになっていた本。
 
ようやく熟成して味わえる幸せ。



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芭蕉は渋滞せず、執着せず、山を出蔓の水の、茂林深谷の間を行き、
平野曠野の中を流れ、觸處に景をなして趣を變ずるが如く、
峰にかかる雲の暁天に紫を横たへ、夕陽に紅を暈して、
少時に態を換え観を異にするが如し。
 
春の日は冬の日に異なり、曠野は春の日に異なり、
ひさごはまた曠野に異なり、猿蓑はまたひさごに異なり、
炭俵また猿蓑に異なり、續猿蓑また炭俵に異なれるを看て知るべし。

猿蓑は好き集なり、されど猿蓑のみに芭蕉の眞 正體の籠れるが如くいふは、
却って芭蕉を累するのあやまりに墜ちん。 

 

蛍といえば
「源氏物語」のこの場面。





蛍の光では、ほんのかすかにしか見えなかったが、姫君がすらりとした格好で、物に寄りかかっていらした容姿の美しかったのを、もっともっと見たくお思いになって、全く源氏の思わく通り、宮のお心に沁みこんだのだった。



蛍兵部卿宮
鳴く声も聞えぬ虫の思ひだに人の消つには消ゆる物かは

   鳴く声も聞こえない蛍の光だって、人が消そうとしても、消える物ではありません。
   まして音に泣くわたしの思いの火は、どうして消すことができましょうか。




わたしの心がお分かりになりましたか
とお申し上げになる。
こうした場合の御返歌をあれこれ考え廻して手間取るのも、素直でないように思われるから、早いだけを取りえにして



声はせで身をのみ焦す蛍こそいふよりまさる思ひなるらめ

    声を出さないで身を焦がしてばかりいる蛍の方が、あなた様のように、声に出しておっしゃるよりも、
   もっと切ない思いなのでしょう



例えばこんな風に、わざと何でもないように申し上げて、御自身は奥の方に引込んでおしまいになったので、いかにもよそよそしくお扱いになるのがつらいと、宮は随分お恨み申しあげなさる。 

珍しく三脚を立てて撮影してみました。

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間もなく新月なので、明日の月は捉えられるかどうか。





見つけたり二十九日の月寒き    





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山や雲のシルエットを強調しようとすると、
月がこんな風になってしまいます。


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絞りの調整ももっといろいろ試してみないといけません。

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(元々の「七草」は秋の七草を指し、小正月1月15日のものは「七種」と書く。ウィキペディアより)

1.芹(せり)   川辺・湿地に生える。

2.薺(なずな)   ペンペン草

3.御形(ごぎょう)   母子草。

4.繁縷(はこべら、はこべ)   小さい白い花。

5.仏の座(ほとけのざ)  正しくは、田平子(たびらこ)

6.菘(すずな) 蕪(かぶ)

7.蘿蔔(すずしろ) 大根

これらの草は、本来の旧暦の行事として考えないと現実には揃いません。 

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