「月夜のタヌキ」プロジェクト

物語のいでき始めのおや 〜月夜野アーカイブ〜

「物語のいでき始めのおや」とは、竹取物語のことを指した源氏物語のなかにあることばです。私たちは、「月(ツキ)」と「運」だけで勝負できるこのまち月夜野に、たくさんの物語を育てていきます。2016年、月夜野が日本百名月に登録されたことを機に、みなかみ〈月〉の会を結成しました。

   月の砧   小唄【本調子】



松に住む、

月と相手に打つ砧、

我が家一つの秋にやと、

思へばいとゞ淋しさに、

木の間隠れに啼く虫の、

ほんに心も遣る瀬なや。



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名胡桃城址の月見

フライヤーができあがりました。

名胡桃城址の月見 ウラ
裏面


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この企画は、必ずしも歌や演奏盛りだくさんといったイベントではありません。

目指すイメージは、



月夜野に暮らす若者が、月明かりにつられて外を歩いていたら

遠くからかすかに笛の音が聞こえて来る。


その笛の音の聞こえる方に若者が歩いていくと、そこは古城址。

見るとその古城址に村の娘がひとり笛を吹いている。


娘の姿は、月明かりに照らされ

全身の輪郭を顔立ちだけが薄っすらと。


妖しい姿にみとれて若者は声もかけられず、

しばらくその場に立ちすくむ。




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月明かりの下で不思議な邂逅が、

月夜野のいたるところで生まれるような。

そんな環境作りの一歩をイメージした企画です。



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したがって、夜のイベントだからといって
照明や音響設備を使うことはありません。

月明かりだけが頼りになるような、暗い場所に
ほのかな行燈の明かりのみが照らされます。


蛍光灯が一般家庭に普及する昭和30年代まで、
夜は暗いことがあたりまえでした。

そんな暗い夜の世界の空に顔をだすお月様の明かりが、
どれだけ人びとの心を照らしてくれるものであったか。


現代の暮らしではなかなか気づけない本来の夜の姿と
お月様のありがたみを感じるきっかけに少しでもなれればと思います。


現代社会は、
ただひたすら真っ昼間のように夜が明るくなることばかりを目指してきました。
それはあまりにも明るさ一辺倒の世界を力ずくで押し通した社会です。


お日様の力は、
光と暖かさを与えてくれるありがたい存在であることに間違いありませんが、
一日の半分を占める夜は、暗いことでこそ
生命をはぐくむ大事な時間であるはずです。


夜はいのちのゆりかごです。



月夜野百八燈 改訂


世の中、もちろん暗いよりは明るい方が良いにきまっていますが、

夜の時間は、ただ昼と同じように明るくするばかりでなく

ほのかな明かりこそ、

暮らしをつくる、ということ

まちをつくる、ということ、

そんなことを考え感じられる企画になれたらと思います。




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